今回ご紹介する女性のカーオーナーは、インスタで見つけたジムニーに一目ぼれしたyuzuさんの物語。車と過ごす素敵な時間だけでなく、コーヒーショップで働くきっかけもジムニー。ジムニーが運んできた素敵な出来事の連鎖をお伝えしましょう。
もともとお父さんが車が好きということもあり、小さいころから自然と車に興味を持つようになったという彼女。車の中でも大きな4輪駆動車が好みだったそう。1人1台という地域に住んでいることもあり、免許取得後は当然、4輪駆動車がマイカー候補に挙がった。
「ランドクルーザーとか、ラングラーとか、憧れの車はあったのですが、免許取り立ての私が運転するには大き過ぎるし維持費も大変。結局、最初の車は父が推薦した軽自動車に乗っていました」
しばらくは大人しく乗っていたものの、だんだんと車を乗り換えたい気持ちが大きくなっていき、あれこれ探している中で琴線に触れたのが小さなボディの4輪駆動車、スズキ・ジムニー。でも新型ジムニーは納車待ちが長く、なかなか買えない・・・と諦めかけたときに出会ったのが、MS tech(エムエステック)という車屋さんのインスタに掲載されていた平成7年式のジムニー。
「もともと旧車が好きで、カクカクしたレトロな感じのデザインに惹かれて、ほぼ、ひとめぼれに近い形でした」
「調べてみると、気に入ったジムニーはエンジンもきちんと整備されていて、古いパーツも交換済みで販売されていました。それだけでなく、シートの生地やボディの塗装も、好みの色にしてくれると聞いて、これだと思いました」
まさに運命の1台と、運命のお店を見つけた!と思った彼女は、車を乗り換えたいと父親に相談。
「お父さん的には中古車という部分が最初は心配だったようですが、きちんと整備もされていて、保証もついていることに安心してもらえました。いまではお父さんはわたしのジムニーライフを応援してくれています(笑)」
彼女が選んだジムニーは、ベージュ色。そのボディカラーと合わせてシートの生地を変更し、さらに内張り、ステアリングなども交換してコーディネート。天井はウッド調に仕上げた。さらに革小物のお店を見つけて、サンバイザーをアレンジし、ドリンクホルダーなどもそろえた。すっかりジムニーの車内は彼女の色にそまる1台となっている。
運命の車、ジムニーと出会って変わった、もうひとつの大きな出来事は彼女の職場。現在彼女は、ジムニーを購入したMS tech(エムエステック)の敷地内に併設されている、コーヒーショップで、コーヒーを淹れるスタッフとして働いている。
「これも偶然なんですけど、私が仕事を辞めるタイミングと、コーヒーショップを建てるタイミングがほぼ同時期だったんです。「それなら働いてみない?」とお声がけいただいて、働くことになりました(笑) ウッドデッキや外壁を塗ったりなど、コーヒーショップを建てるところから関わらせていただけました」
いまでは車屋さんに立ち寄ったお客さまをはじめ、ジムニー乗りの彼女に会いに訪れる車好きのお客さまも。
通勤も買い物も常にジムニーといっしょ。いまではジムニーの写真を撮りにドライブに出かける日も。いろんな場所にジムニーを連れていきたくなるんだとか。ときには、ジムニーにコーヒーの道具を乗せて、海や近くの川辺に行き、コーヒーを淹れていただくひとときも楽しんでいるそう。なんとも素敵なジムニーとの過ごし方。そんな彼女に改めて、車とはを尋ねた。
「うまく言えないんですけど、友達・・・。家族みたいな感じ。側にいて当たり前の存在になっています。どこに行くにも、何をするにも、連れていきたくなってしまうんですよね」
1台の車との出会いが、自分のライフスタイルに彩りを添えて、新しい仕事場も運んできてくれた・・・。そしてコーヒーを淹れて外で飲むひとときやコーヒー道具をそろえたり、新しい趣味も広がっていく。
改めて車は、移動手段のひとつだけではないことを深く知ることになったインタビューでした。車は新しい世界を教えてくれる相棒です。
「女性におすすめのかわいい車、かっこいい車は何ですか?」と、ときおり聞かれますが、貴方のライフスタイルに彩りを添えてくれる“相棒”を選ぶ感覚で選ぶと、今回のジムニーオーナーのyuzuさんのように素敵な出会いが訪れるのではないでしょうか。
みなさんに素敵な出会いが訪れますように、心から祈っています。