今回紹介する女性カーオーナーは、愛車との突然の別れを経験した女性。最愛カーを失い、あまりに辛すぎてしばらく車に愛情を注ぐことができなかったという。そんな辛い経験をした彼女が、再び溺愛する車と巡り合い素敵な車生活を送っています。彼女に起こった物語をご紹介します。
彼女が車を好きになったきっかけは、片思いしていた人が車が好きな人だったというのがはじまり。車の魅力を知るたびにどんどん車が好きになっていった。
「もともと形から入るタイプなんですが、好きになるともっと深く知りたいという要求が強くなるんです。実際に車に触れたほうがより車の理解が深まると思いました」
思い立ったが吉日。すぐに仕事を辞めて、アルバイト募集雑誌を頼りに車に触れることができる仕事を探し始めた。でも彼女の熱い思いとはうらはら、いろいろとアプローチするものの、なかなか女性が車に直接触れられる仕事が見つからなかった。その中で奇跡的に1社だけ、車屋さんの採用が決まる。
「マスキングして塗装をしたり、陸運局に行く日々がはじまりました。車関係に関われたことが本当にうれしかったですね」
当時の愛車は日産ノートのライダー仕様。溺愛していたのですがある日、後ろから追突されたことで、廃車になり手放すことに・・・。
「手放した後、また同じ車に乗ったのですが、車種は同じでも手放したノートへの愛情が消えず、失ったことがあまりにもショックで。少し、車への思いが消えてしまったんです」
土地柄、車は生活必需品で、1人1台の地域。車には乗っていたものの、溺愛していたノートを手放してからはしばらく車への愛情を保つことができず、ただ、生活のアシとして車に乗る日々が続いた。そんな中で、久しぶりに車への愛が復活したのが、メルセデスA180との出会い。出会ったと同時に、また以前の車への思いも自然に沸き起こってきたそう。
「A180を見たときに、昔憧れた車への思いも思い出したんです。エッジが効いた、硬派な車に乗ってみたいという気持ち。自分が考えていた予算よりもかなり上だったんですけど、自分が本当に欲しいと思う”本命”を選んだほうが、のちに後悔はしないと思いました」
A180の車生活がはじまってから5年目。でもまったく出会ったときのときめきはそのまま、継続しているそう。
「駐車場に停まっている車を見るといまだにうっとりしてしまいます。本当にイケメンだなぁと(笑)」
通勤もA180といっしょ。ひとりドライブも好きでよく出かけるという。少し気晴らしに行こうと走りだせば100kmを超えることはしばしば。彼女にとって、100kmの道のりならちょっとしたお出かけの範囲。
「元気がないな・・・というときは愛車に乗ります。愛車と一緒に過ごすとカラダもココロも回復しやすいんです」
元気をチャージするのも愛車だという彼女に改めて、貴方にとって車とは?を伺った。
「わたしの人生を変えてくれたもの。私の一部かもしれません。車検や修理で車が側にいないと元気がなくなっていきますし、本当に愛車を溺愛しています。一日中、車のことを考えていますね。溺愛し過ぎかもしれません(笑)」
koyuriさんとお話をしていると、自然と相思相愛・・・という言葉が浮かんだ。それほど車を大切にしているし、また車もkoyuriさんを大事なパートナーとして思っているような気がする。
車は工業製品。されど、車は相棒にもなる。車への愛を注げば注ぐほど、車からも愛を返されているような感覚に包まれます。
改めて車って不思議な存在です。これからもビーカーでは車と相思相愛の女性カーオーナーのみなさんをご紹介していきたいと思っています。彼女たちの車生活を届けることで、まだ相思相愛の車と出会っていない女性のみなさんに最高に相棒を探すヒントを届けることができたら、それはビーカーとしても最高に幸せです。