今回紹介するビードライバーは、これまでマイカーを持つ必要がなく過ごしてきた女性。初めてのマイカー生活は彼女にどんな時間をもたらしたのか?
少し遠出するときは小型バイクで事足りていた彼女は、自動車免許証もすぐには取らず、社会人になってだいぶ年月が過ぎてから取得したそう。車に乗るときはほぼ、助手席が彼女の指定席だった。
そんな彼女がマイカーの購入を決めたのは、引っ越ししたのがきっかけ。誰かの車を当てにするのではなく、自分が行きたいときに気軽に出かけられるマイカーがほしくなる。そんな折、ちょうどタイミングよく出会った車が、スズキ・ラパン。
「昔からいいなと思う車は四角い車でした。ラパンは東京モーターショーで見たことがあって、面白い車だなぁという印象が残っていたんです。ラパンの中でも2代目の雰囲気が好きだったので、2代目ラパンと出会えたことも購入の決め手になりました。購入する時点で、こんな風にカスタムできたら自分らしく乗れそうだなと、わくわくしていました」。
購入と同時に、自分の好きなボディカラーにするためにオールペン先を探して依頼。カラーはオリジナルで配合してもらえると聞き、彼女がオーダーした色のテーマは、海で日焼けしたような青。
「無骨な感じが好きなので、綺麗な青ではなく、少し鉄粉が混ざったような青がいいと思いお願いしました。スチールブルー系というか、くすんだ青ですね」
ボディ塗装だけでなく、ライトまわり、グリル、ドアミラーはもともとの屋根の色と合わせて、白に塗装。
シートカバーはPCVレザーでラパン専用でシートカバーをつくってもらえるシートカバー屋さんを見つけた。さらにシートに合わせてハンドルカバーも注文。ハンドルカバーの色の配分も自分で選んだ。ドアのインパネまわりは、耐水性のある輸入壁紙から探し、自分でDIY。
もともと彼女は家の中もDIYで自分好みに変えていくのが好き。それは車を所有しても同じ感覚だった。
「何もしなくても車の便利さは変わらないんですが、車も居住空間が整っていないと乗りたくないんです。住まいも車内も自分が心地よいと感じる空間にしたいんですよね」
初めてのマイカーのある暮らしを送っている彼女に、改めて車とは?を尋ねると、
「私にとって車は、自由な翼って感じです(笑) いつでも使っていいよ、いつでも乗っていいんだよと車が答えてくれる。ひとりドライブはもちろん、誰かを乗せておしゃべりしながら走ることも楽しいことを、車に教えてもらいました。人の車だと自由は満喫できないけど、マイカーはどこまでも自由を与えてくれます」
今では思い立ったときに自分色に染まったラパンとのお出かけを楽しんでいる。「思い切ってカスタムしてよかったなと乗るたびに思います」
アパレルブランドで長らく働いていた彼女は、空間をコーディネートをすることも仕事のひとつとして手掛けてきた。その経験は家の空間や車の空間をDIYするときにも役立っている。家も車も基準は自分にとって心地よいかどうか。
次にどんな車に乗ろう・・・どんな風に自分色に染めて行こう・・・。あれこれ妄想する時間も彼女にとっては楽しいDIYの時間。
またお話を伺う日が来たら、どんな変化がマイカーと彼女に起こっているのか、先々が楽しみなるインタビューでした。