今回紹介する女性カーオーナーは愛車を3台所有する女性。いずれも彼女が彼女らしく人生を過ごすのに必要な車たちなのです。
彼女が車が好きになったのは幼き頃から。お兄さんがいたこともあり、電車や飛行機、車など、男の子が興味を示すものが自然に好きになっていったそう。車が好きな友人が周囲に多くいたことも影響したとか。そして、現在の愛車につながる大切なきっかけが訪れたのが、免許を取得し大学に入ったばかりの頃。とあるスーパーカーのイベントに出かけて、間近でスーパーカーを見た彼女は一瞬で、その華麗な姿に心を奪われ「いつかスーパーカーに乗りたい!」と心に決める。
その長年の強い憧れ、想いを叶えたのが2022年7月。手に入れた車は、2020年式のフェラーリ・ポルトフィーノ。「本当に、本当に1番欲しかった車です。めちゃくちゃ夢でした。それもどうしても20代のうちに手に入れることが目標でした」
彼女は憧れの車を20代で手に入れるために逆算して行動。車を購入するために仕事を変え、自身のスキルアップを図った上で、28歳のときに会社を辞めて友人と起業。それからさらに必死に働き、20代最後の年で目標を叶えた。
そんな夢を叶えた彼女の最初のマイカーはアウディA4。「選んだ理由はすごくシンプル。当時の使い勝手を考えて、人数が乗れるほうがいいなとか、リセールが良いほうがいいよねっていう(笑)」
と、意外と現実的に使い勝手重視で選ぶ。そして2台目の車が大学卒業後、社会人になってから手に入れたポルシェケイマンS。
「購入する際は、勇気も必要でした。最初はぶつけるかもしれない・・・という怖さや心配から外に出かけることも不安でしたが、今では手放すことができない愛車の1台です」
ケイマンSに続き、利便性を考えてレクサスRXも購入。レクサスはゴルフに行くときや友人、家族を乗せるときに活躍している。そして3台目がポルトフィーノ。増車を重ねて愛車は3台となった。「車にお金をかけすぎですよね(苦笑)」とわかってはいるものの、彼女のストレス発散、癒し、日常の行動範囲を広げてくれる車たちはいずれも用途がそれぞれあり、手放せない。
「稼いだお金を何に使うかは人それぞれで、私の場合は車一択でした。いいモノを食べたい、いい家に住みたいではなく、ポルトフィーノとドライブに行きたいだった。1万円の食事をするなら、1万円分ガソリンを入れてポルトフィーノと過ごしたいんです(笑)」
憧れの車を手に入れてから見える世界が変わったという彼女。土日の休みはどちらか1日はポルトフィーノと過ごすと決めている。
「ポルトフィーノを所有してからは、ストレスがあっても発散方法がわかるようになりました。ポルトフィーノと過ごす時間があるから、頑張ろうというモチベーションにもなりますし、本当に生きている中での心の支えです」
彼女は車と出かけるときは目的地を決めない。乗っている時間だけを楽しんでいる。「車に乗るためだけの時間なんです。今では私と一心同体。もし、車がなかったら、忙しい日々に対して息を抜く方法がわからなくて、倒れているかもしれません(笑)」
20代でスーパーカーに乗る。確かにこれはとても目を引くエピソードです。でも少し角度を変えると、20代でマンションを購入する方はいますし、家を建てる方もいるわけで、住いにお金をかけるのか、車にお金をかけるかの違いだけなのです。とかく車だと、どうやって手に入れたの?どうして購入したの?って質問が飛び交いがちですが、人生、人それぞれ。自分にとって何を優先するかは異なります。車について語る彼女のいきいきとした声色を聞いていると、彼女が今、自分の人生を謳歌するためには、車の存在がとても支えになっていることが深く伝わりました。