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ホンダ・バモスホビオPRO / まりりんさん

彼女の愛車は未完成のバモスプロ。車中泊とDIYを楽しみながら季節を過ごす

2024.06.11.

変化し続ける未完成の愛車バモスプロで、車中泊とDIYを楽しむ女性オーナーを紹介します!


自然を感じられる車中泊に癒されたい

 

彼女がはじめてのマイカー「バモス」に辿りついたのはコロナ禍が大きく関係している。

「オーストラリアに留学中にコロナで強制帰国になってしまったんです。帰国後は途方に暮れてしまいました」

やりたいことや学びたかったことが多くあったはずが、予期せぬ帰国となり意気消沈。そんな彼女の脳裏にふとよぎったのがオーストラリアで見た自然の美しい風景だった。

「もっと自然を近くに感じられたらいいなと、ふと思ったんです。朝起きたら目の前に海があったり、山があるとか。そんな環境をかなえてくれるのは、車中泊じゃないかと思い立ちました」

自由に好きな場所へ移動できるマイカーがあれば、自然の中に身を置くこともたやすい。自然を感じたいと思ったのも、途方に暮れていた彼女にとっては必要な癒しだったのかもしれない。

そして車中泊をすることを胸に、彼女が選んだクルマは、シートを倒せばフルフラットの空間が手に入るホンダバモスプロだった。

 

 

薄汚れた車内を執念で洗う

約50万円で手に入れた愛車は当初、世辞にもきれいとはいえないクルマで、古く汚れていてとくに気になったのがたばこ臭。

「きれいにするために、内張り、シートなど外せるものはすべて外して洗いしました。びしゃびしゃに水で濡らしてゴシゴシ洗い、水を吸い込める掃除機で吸っての繰り返し。水が透明になるまでこの作業を続けました」

この作業は「執念」だったと彼女は振り返る。気になる臭いを根こそぎ洗い流した後は、内装の塗装。洗うために取り外したパーツ類だったが、せっかく外したのならば好きな色に塗ってしまおうと思ったのが塗装のきっかけだった。

「塗装後は、小さい頃から木の家に憧れがあったので、車内に木をたくさんあしらいたいと思いました。テーマは動く木のお家です」

天井を板張りにし、現在は床を制作中。たばこ臭は消え、木の香りがただよう車内となった。

 

 

 

彼女の愛情DIYで変化し続ける愛車

彼女のバモスプロは彼女のDIYによって少しずつ生まれ変わっていった。その他にも好きなアンティーク雑貨を飾ったり、100円均一で手に入れたすのこを使ったテーブルを作ったり、もとは作業用のシルバーだったキャリアルーフは、木の板を装着して塗装を加えた。

「ねじ山が合う合わないが本当に苦労させられました。何度もホームセンターに通って、合うねじを見つけるのが一苦労。太過ぎると板が割れますし、長過ぎると天井をつきやぶってしまう(笑) 塗装をするにも、白だけで何百種類と色があるので、選ぶのは大変でした」

彼女のカスタムはまだまだ終わらない。現在も未完成のまま、少しずつDIYを続けながら、合間にドライブや車中泊を楽しんでいる。冬になれば温かくする工夫を加えようとか、夏になれば「今年は網戸を作ろうか」など、季節を味わいながら、DIYのアイデアが浮かび、それを手掛けていく。

ルーフキャリアの色を決める際に、たくさん悩んで選んだ色は、ロードスターの純正色にある白。内装にも使用している

「いじっていくうちにDIYには正解がないので、自信を無くしてしまったこともあります。路頭に迷っていたときにイベントに参加したのですが、そこでみなさんから頑張ってねと温かい応援の言葉をいただきました。それがとても励みになりました。おかげで意見交換できる仲間も増えて、今は人と交流することも楽しいです」

進化するバモスプロに乗る彼女に、貴方にとってクルマとはどんな存在ですか?と質問した。

「こだわりの詰まった、相棒ですね。これからも私自身も見てくださる方々にもわくわくするような、クルマ作りを続けていきたいなと思います」

 

まりりんさんのインスタはこちら

 

ビーカー編集部♪インタビューを終えて


彼女の愛車は、常に進化していくので、いまも未完成の愛車。未完成のまま、愛車と季節を過ごし、車中泊を楽しんでいます。バモスプロと自然を楽しみながら、ときには風景にDIYのヒントをもらうこともあるかもしれません。

彼女自身の成長とともに、愛車も変化するなんて、とても刺激的でわくわくします(笑)

「未完成のディズニーランドのよう。延々に完成しない」と笑う彼女の言葉がとても印象的でした。

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