はじめてのマイカーで日本一周中ののんさん(2024年8月時点)。日本の道をドライブ中の彼女にお話しを伺いました!
のんさんは現在、はじめてのマイカーで日本全国周遊中。いまもどこかで日本の道を愛車とともに走っている(2024年8月時点)。
なぜ彼女がマイカー旅をしているかというと、そのきっかけは高校3年生のときのこと。焦り、緊張感が漂う受験シーズンはいろいろな選択が迫られる年。彼女もその渦の中にいて、色々な思いの中でこの先の未来をどうするのか模索していたそう。
「高校を卒業したら留学しようと考えていたこともあり、周囲の環境に流されて、私も急いで行く学校を決めなくてはと焦っていました。そんな私の様子を見ていた両親が焦る必要はないよって言ってくれたんです。その両親の言葉が焦る気持ちを落ち着かせてくれました。焦って慌てて決めるよりも、ゆっくりと自分のペースで考えてもいいかなって。迷っているのなら、自分がわくわくすることを選ぼうという考えに落ち着いたんです」
留学をいったん取りやめて、彼女が選んだ道は、マイカーを購入して、日本一周をすることだった。
「将来、いろんな国に行ってみたいという気持ちもあるから、その前に今このタイミングで日本を知ることも良いなって思ったんです。車中泊やキャンピングカーももともと興味があったことも、日本一周という選択肢が浮かんだきっかけになったと思います」
日本一周をするなら、運転がしやすく、DIYがしやすい車が良いだろうという考えで、軽自動車のバンを愛車に選んだ。シートを倒せばフルフラットになる点は、車旅には欠かせないポイント。車を手に入れてから知り合いの大工さんと一緒にコツコツと制作すること約3カ月。車内に設置する水回りや収納、寝るための場所を作っていった。
「免許は取得したばかりですが、日本一周に出発する前に、運転はたくさん練習したので大丈夫でした。運転は好きですね」
旅のスケジュールははじめの1,2カ月は細かくルートを設定し、その先は綿密には決めず、何月くらいにこの辺りに行こうというざっくりしたもの。
「旅をしながらスケジュールを見直しています。少し先のことしか計画していないですね(笑)」
現在、日本一周の途中ながら、たくさんの感動体験を重ねている。
「走りながらいろいろな日本の風景に感動しています。ひとつに絞れませんが、現段階だと、福井県と三重県は走っていてとても心地よかったです。走っていると、はっとするほど美しい景色と遭遇することもあります。運転中は撮影できないので目に焼き付けています」
地産のものを食べたり、風景を楽しんだり、ときには現地で知り合いの方と合流することもあるのだとか。
「素敵な道を走っていると誰かにも共有したくなりますね。ひとりで走っているのがもったいなと思うこともあります。ときおり夜が寂しくなるときもありますが、そんなときは両親や友人に電話をしています(笑)」
はじめてのマイカーを手に入れてDIYを施し、日本一周をしている彼女に、改めて貴方にとって車とはどんな存在ですか?と伺うと、
「ひとことでいうと、居場所。出発するときは半年間もひとりでやっていけるのかなと寂しくなったこともありますが、旅先で買い物を終えて車に戻ってくると、ホーム感があるんです。自分の場所に戻ってきたという安心感があって。
私の車にはいろいろな旅の装備やソーラーパネルも積んでいて車が重くなっているので、坂道を上っているときは車がすごく頑張って走っている感じがするんです。ごめんねと言いながら、アクセルを踏むんですけど、奮闘している車の様子も可愛くて。
旅を続ければ続けるほと、愛着がわいてきています」
はじめてのマイカーで、はじめてのDIYにトライして、日本一周の旅に出る。1台の車を手に入れただけで、無限に広がる冒険と素晴らしい経験。車は本当にどれだけの夢を見せてくれるのだろうと改めて、車のある暮らしの素晴らしさを知ったインタビューでした。彼女が日本一周を終えたとき、改めてお話を聞いてみたくなりました。