今回紹介するのは、イエローのアバルト595に乗る女性オーナー。以前は車に乗るのは嫌いだった彼女が何故、595に乗ることになったのか。オンリーワンの物語をお届けします。
鮮やかなイエローカラーのアバルト595コンペティツィオーネを愛車にし、充実のカーライフを送っている彼女は、以前は車の運転することは嫌いだったという。18歳で免許を取得したものの車の運転をする必要がなく、ペーパードライバーだった。ところが結婚、子どもの誕生を経て、買い物に行くにも子育てにも車が必要になり、再び運転席に座ることになる。
「もともと運転は嫌いでしたし、主人が運転が上手なので自分の運転にはすごく劣等感があったんです」
旦那様の車、レクサスRXで久しぶりにハンドルは握ったものの、極力、運転しないように生活していたそう。そんな彼女に訪れた転機が、仕事でトラックの運転をすることになったこと。「マニュアル車のトラックも運転する必要が出て来たので、AT限定解除と、中型免許を取得しました。最初は本当に怖くて怖くて、泣きながら練習しました(笑)」
中型免許を無事に取得し、セミオートマ車のトラックの運転はできるようになったものの、トラックでマニュアル車に慣れるにはハードルが高い。普通乗用車のマニュアル車で練習したら、MT車のトラックもスムーズに乗れるのでは?と思い立ち、白羽の矢が立ったのが、イエローボディのアバルト。マイカーにするなら、人とはあまりかぶらない車が良かったことと、アバルトの見た目のかっこよくてかわいい姿に目が留まった。
「レクサスRXは緊張したけれど、もう1台、AT車のハイラックス、ピックアップトラックは、中古でボロボロの車だったので、気兼ねなく乗ることができました(笑) ハイラックスを運転しているうちに、嫌だった運転が好きになっていきました。アバルトが欲しくなったのも、ハイラックスが運転の楽しさを教えてくれたおかげかもしれないですね」
アバルトが納車された当初は、マニュアル車の運転に四苦八苦。約1週間は旦那様に隣に乗ってもらい練習したそう。
「子どもの幼稚園の送り迎えの際もエンストを繰り返し、子どもにも笑われていました。いまでこそ笑い話ですが、納車した日の夜には、あまりにもMT車の運転ができなくて、弱気になってアバルトを売ることを考えていましたね(笑) 」
そんな心配もいまでは一切なし。アバルトの小粋な走りとともに、日々の買い物から送り迎え、ドライブを楽しんでいる。
出かける前に洗車してから出かけるという彼女。帰宅後はすぐに洗うか、翌日には洗車をする。野球帰りの子どもを乗せた日は、隅々まで掃除機もかけるそう。「主人が車を大事にする人だから、私も自然に身についたのかもしれませんね(笑)」
アバルトとの生活は、楽しくて仕方がないという。エンジンをかけたときに音、アクセルを踏んだときの加速感、かろやかな走りのすべてが気持ちいいそう。
最後に車とは何かを伺うと、「子育て中の私を支えてくれる相棒です。アバルトも一緒に子育てに参加してくれている感じ(笑) 幼稚園、小学校、土日の野球の送り迎えに買い物にドライブにと毎日、フル稼働です」
車の運転が好きでは無かった人が、1台の車とコミュニケーションがとれるようになると、運転することの楽しさが体と心で理解する。自分とフィーリングが合う車と出会えるかどうかが、マイカーライフの充実度に関わってきます。みなさんが自分の相思相愛の車と出会えますように、ビーカーはこれからも応援していきたいなと、改めて思った素敵な物語でした。