今回ご紹介する女性のカーオーナーは、お父さんから譲られた車がずっと乗りたかった憧れのアバルト124スパイダーだったという彼女。どんな車生活を送っているのでしょうか。
免許を所得して、まだ社会人になる前なら、ご両親の、または兄弟のおさがりの車をもらってマイカーにするというエピソードはよくある話。かくゆう私も最初のマイカーは母のおさがりのシビック・フェリオでした。今回登場のなーなさんのマイカーもお父さんから譲り受けた車。ここまではよくあるエピソードなのですが、大きく異なるのは、彼女自身が発売前からかっこいい!と恋い焦がれていた車、アバルト124スパイダーだったということ。
「父が車好きで、アバルトという名前を知ったのも父がアバルト695トリブート・フェラーリに乗っていたからなんです。父が695から車を乗り換える際に、私自身が発売前から気になっていた124スパイダーを父に強く勧めたんです(笑)」
車好きの父と、娘。お父さんは車を買う際は娘によく相談しているとか。そこでなーなさんは、ここぞとばかりに自分が憧れている車を父親に推薦。そんな娘の胸の内を十分に知るお父さんは「じゃ、124を買って、2年くらい乗ったら譲ってあげるよ」と約束してくれたそう。こうして彼女は父のおさがりながら、憧れの車を手にすることに。
約束の2年後。実家の兵庫から東京へ124を運ぶことになり、なーなさんはお父さんと交替で運転しながらはじめてのロングドライブ体験。
「マニュアル車なので最初は緊張しながら運転していましたが、今振り返ると車を運んだドライブも楽しい思い出です」
しばらくはひとりで124スパイダーと出かけるときは、マニュアル車の運転に四苦八苦したそうですが、少しずつマニュアル車にも東京の道にも慣れて、いまではスーパーに行くのはもちろん、平日に気分転換したいときや休日のドライブなど、どこへ行くにも124スパイダーに乗って出かけいる。
124とどのような過ごし方が好きなのかを尋ねると、
「ひとりでドライブに行く時間は本当に大好きです。はじめはマニュアル車の運転も不慣れで東京の道も分からなかったので、誰かに横に乗ってもらっていましたが、車の運転に慣れてからは、ひとりドライブが大好きになりました。好きな音楽をかけて、その日の気分でオープンにしたり。本当にいまでは124と過ごすひとときは、私の大切な時間です」
124のデザインも、シートに座った感触も、走るフィーリング、エンジン、マフラーサウンドなど、124の好きなところをあげたらきりがない。すべてが好きだという。
「マニュアルの運転もいまはすごく楽しいです。久しぶりにAT車に乗ると逆に左手が寂しくなります(笑)」
最後に、物心ついた頃から車が好きで、ドライブ中は周囲の車を見ながら育ってきた彼女にとって、車とは何かを尋ねた。
「自分の人生の中でけっこう大きいな存在になっています。移動手段のひとつと考える人も多いと思いますが、私にとって車は、自分の予想を超える出会いを運んでくれたり、いろいろな体験をさせてくれる存在。もし、車がない生活をしていたら、私の生活はどうなっていたのかな?と心配になるほど、私の人生の中で、車の存在はとても大きいものになっています」
動画でもご覧いただけます!
「タイヤ交換してから、ドライブへ行く!(前編)」
車好きの両親のもとで育ったなーなさんは、自然に車好きになっていたそう。ある意味、車を好きになる英才教育を受けたといってもよさそう(笑)
マニュアル車の運転が好きすぎて、いまではヒール&トゥの練習もしている彼女。ヒール&トゥなんていう言葉が、いまどきの20代の女性から聞けるとは思わなかったのでとても新鮮でした(笑)
「車は馬力やトルクがあったほうが運転が楽しい」とも語ってくれたなーなさん。馬力やトルクなんてものは、女性が車を選ぶ際になかなか上がってこない項目ですが、これはひとことでいえば、車を走らせたときに気持ちいいか、楽しいか?に関わる重要な部分。
高速道路の合流で力強くスムーズに立ち上がる加速感は、気持ちよさだけでなく、安心感にもつながります。ぜひ女性のみなさん。車を選ぶときは、アクセルを踏み込み、車が加速していくフィーリングもチェックしてくださいね。