今回は特別限定車Alfa-Romeo・4Cスパイダーイタリアを愛車にする女性オーナーを紹介します
megumiさんの愛車はAlfa-Romeoの 2シーターMRスポーツモデル「4Cスパイダーイタリア」。日本に入ってきたのは限定15台という希少な車。その車に乗るきっかけになったのは4cスパイダーイタリアが紹介された雑誌だった。
「見た時にどうしても欲しくなりました。青い車も好きだったので、専用ボディカラーの青色、ミザーノ・ブルーにも惹かれました」
F1マシンからインスピレーションを受けて設計されたボディは、1050kgという超軽量で240馬力を発揮するピュアスポーツカー。彼女は以前、ロータスエリーゼを所有していたこともあり、スパルタンなスペックを持ち合わせるスポーツカーに心が突き動かされた。
「試乗したらその乗り味にもはまってしまいました」
雑誌で見た瞬間にほぼ一目ぼれ。試乗して欲しい!が確信へ。3カ月後には彼女の愛車として迎えられた。
彼女が車が好きになったのは中学生の時。限定車の黄色いロードスターのTV CMを見た際にオープンカーへの憧れを募らせた。ロングヘアーの女性が風に髪をなびかせてオープンカーを走らせるシーンがとても印象的だったそう。当時、中学生であったにも関わらず、雑誌で開催されていたロードスターが当たるという懸賞にも応募したとか。
「父が古いスカイラインに乗っていたのですが、エアコンレスで夏は地獄の暑さでした。それに車酔いもするしで、昔は車が嫌いだったんです。でもオープンカーなら爽快で、車酔いもしないかもと」
そんな思いがあって彼女は初めての愛車にブリティッシュグリーンのロードスターを選んだ。その後はAT限定免許を解除してRX-7(FD)のオーナーにもなり愛車生活を満喫していたが、転勤やライフスタイルの変化から、10年近く愛車生活はお休み期間に入る。
彼女の愛車の復活は、メルカリで手に入れた45万円のZ4がきっかけだった。
「Z4で久しぶりにマイカ―生活を復活したのですが、乗ってみたらやはり面白くて。そこから987ボクスターに乗り換えて、ドライブを楽しんでいましたが、友人がロータスエリーゼを売りに行くという話を聞いて、慌てて友人を止めました。実は以前からロータスエリーゼも良い車だなと思っていたので、私が買います、だから待っていてくださいと(笑)」
その日のうちに愛車のボクスターを手放す手配をし、早々とロータスエリーゼ―オーナーに転身した。
ロータスエリーゼとの刺激的な日々を楽しんでいたが、腰を痛めたことで手放さざる得なくなる。そこからは腰をいたわりつつ、他の車で過ごしていたところに出会ったのが今の愛車、4C。
「他の車も悪くはなかったのですが、やはり、ロータスエリーゼに乗っていた時の刺激が忘れられなかったんです。パンチのある車に乗りたくなってしまったんですよね(笑)」
色々な思いを経て手に入れた4C。でも一度だけ手放そうと弱気になったこともある。
「思っていた以上に乗り心地が悪くて(笑) 本当にどうしようか迷ったのですが、私と同じ4Cの女性オーナーと知り合うことが出来たんです。一緒に話をしているうちに、手放すことを思いとどまりました。彼女との出会いのおかげですね」
15台限定のうち、2台が女性オーナーだったという事実も運命的。引き寄せられるように出会ったふたりは今では親しい友人になっている。
様々な愛車との出会いを経た彼女に、改めて車とはどんな存在なのかを伺った。
「栄養ドリンクみたいな存在ですね。私は朝が苦手だったんですけど、今は朝4時から起きて洗車もできるし、ツーリングに行く時はぱっと起きられるようになりました(笑)それは通勤も同じで、今日もあの車に乗って通勤できる!と思うと、日々の張り合いも出てきます」
晴れた日は695Cリヴァーレの屋根を開けてドライブを楽しみ、雨の日は695 70°Anniversarioでお出かけ。ひとりドライブを満喫したい時は4Cの出番。現在は性格の異なる愛車たちとのカーライフを楽しんでいるmegumiさん。彼女の車との物語を伺っていると、彼女の人生に車は切っても切れないもので、どの場面にもその折々に彼女の心をとらえた車=相棒が側にいます。これからもどのような車とのご縁があるのか、彼女の車のある暮らしを追い続けたくなりました。