今回紹介する女性オーナーは、アウディTTを愛車に選んだ女性です。
学生の頃に見た映画の影響でアウディに恋い焦がれていたという彼女。「トランスポーター2だったと思うのですが、ジェイソン・ステイサムが運転する(主人公のフランク・マーティン)アウディ(アウディA8)の姿が本当にかっこよくて。映画を見て、いつかアウディに乗りたい!と心に決めました」
当時はTTの存在さえ知らなかった彼女ですが、すっかりアウディのトリコに。免許を取得できる年齢となりアウディへの憧れはあったものの、最初は家族と共有の車、トヨタbBを借りて乗っていたそう。
「ゆっくりとお金を貯めてからいつかアウディを・・・と考えていたのですが、今の時代の流れを考えると、ガソリン車がなくなり電気自動車しか購入できなくなってしまうかもしれないと焦りが生まれてきました」
まずは憧れのアウディに乗り、定年退職後はポルシェを所有するのが彼女の夢。でも時代の移り変わりを踏まえて逆算すると、悠長に計画していたらガソリン車のポルシェに乗ることができなくなるのでは?という不安がよぎったという。ロングスパンの計画ではなく、乗りたい車にはすぐに乗ったほうがいい! そう思った彼女は思い切って、アウディTTの購入を決めた。
「納車されたときは夢のようでした。全然実感が湧かなくて。自宅の車庫にアウディTTが停まっている姿を見ても、自分の車という実感がなかなか湧きませんでした(笑)」
10代の頃に見た映画で一目ぼれしたアウディ。憧れの車が目の前にある現実はしばらくの間、夢心地だったそう。「いまでも夢心地が続いているかも」
憧れの車を手に入れてから車専用のインスタのアカウントを作り、素敵な場所にドライブに出かけて、愛車を停めては撮影を楽しんでいる。そんなひとときも彼女にとって至福の時間。「通勤もテンションが上がります。乗っている時間が全く苦ではないんです。仕事帰りもリフレッシュさせてもらえる。わざと遠回りして帰宅することもあります」
会社の駐車場の位置は出入り口付近。ちょうど会社から出ると真正面に彼女の愛車が停まっているとか。勤務中も愛車を目にすると、それだけで幸せを感じるそう。「運転が楽しいのはもちろんですが、眺めているだけでも幸せを感じます」
憧れの車を手にした彼女に改めて、車とはどんな存在なのかを伺った。「高級車なんて本当は無くても生活に困らないですよね。自己満足に過ぎない贅沢なものですが、それでも、私にとって憧れの車が側にいる生活は幸せ。幸せを感じさせてくれる存在です」
車は1つの移動手段。安全に快適に動いてくれればそれで事足りるのかもしれません。されど、愛せる車を所有する喜びは、他では埋められない幸せを運んでくれる存在にもなります。移動する時間が幸せを感じられる時間に変わる・・・なんてとても素敵なこと。それもこれも、私にとって愛せる車かどうかが鍵。
愛せる車と出会う確率はどれくらいなのでしょうか。ドライバーひとりひとりに、きっと見合う車はあるはずです。みなさんが愛せる車と出会いますように、これからもビーカーは応援していきたいと心から願います。