今回紹介するビードライバーは、はじめてのマイカーに”フィガロ”を選んだ女性です。なぜ彼女がフィガロを選んだのか紹介します。
彼女が免許を取得したのが18歳。そして初めてのマイカーが日産フィガロ。彼女がフィガロを選んだ理由は育ってきた環境が大きく影響している。家族がもともと旧車が好きで、子どもの頃から車のイベントに行き、両親から車についていろいろと教えてもらっていた。
「あれこれ探していくうちに、目に留まったのがパイクカーシリーズでその中でもフィガロに一目ぼれしました」
オープンカーに乗ってみたいという気持ちもあった。「オープンカーは2シーターが多いのですが、フィガロが4人乗りのオープンカーだったことも決め手になりました」
インスタでフィガロを探すとフィガロオーナーズクラブの存在も発見。フィガロオーナーの投稿を見てますますフィガロをマイカーにしたい思いが大きくなり、ネットで探した中古屋さんに両親と車を見に行くことになった。
「静岡まで会いに行きました。わたしは車に詳しくないのでお父さんに車の状態を見てもらったら「良いね」と言ってくれて。初めて行った店舗でマイカーを見つけられて嬉しかったですね」
納車の日は今振り返っても良き思い出。
「わが家の駐車場にフィガロを停めたときは本当に嬉しかったですね。フィガロに乗り込むだけで普通の日常が、非日常になるんです」
フィガロのコンセプトは「日常の中の非日常」。まさにそれを体現する日々が始まった。
フィガロに乗るのは休日の日のお出かけ用として乗っている。フィガロオーナーズクラブやパイクカーのオフ会など、予定があえば家族総出で参加。両親は別の車に乗り、彼女はフィガロのハンドルを握り、2台でツーリングしながら出かけるのも楽しい時間。
「先日は遠征して兵庫県まで行ってきました。オフ会の参加もちょっとした家族と一緒に行けるプチ旅行です。フィガロには本当にいろいろなところへ連れていってもらっています(笑)」
手に入れたマイカーはつや消しのマットピンクに塗装されたフィガロ。
「前の女性オーナーさんが手塗りで塗装したようなのですが、とても気に入っています。佇まいも雰囲気もすべて気に入っていますが、とくにお気に入りは運転席から見える風景です」
メーターまわりや内装、そしてそこから見える風景。運転席は彼女のためだけに用意された特別感が味わえる場所。
「ステアリングもレトロでおしゃれでかわいいし、本当に運転席に座った瞬間から非日常の世界へ誘われるような気持ちになるんです」
乗っているだけで非日常が味わえる車。
雨ざらしにはしたくないという理由から、職場には屋根付きの駐車場がないのでフィガロでは出動しない。自宅の屋根付き駐車場からフィガロが出るのは土日のみだけど、平日もフィガロを見るだけで心が癒されていく。
大事にしている様子は言葉の端々から伝わってくる彼女に、改めて車とは?を伺った。
「車を道具として扱っている方々もいらっしゃると思いますが、私にとっては家族と一緒のような感覚です。この子がいないと遠くへ連れていってもらえないし、いろんなところへ私を連れていってくれるところも頼りになる家族という感じ(笑) 家族の一員です」
フィガロは、1991年から1992年まで販売された車で、日産自動車のパイクカー(パイクカーというのは、パイクは英語では槍なので、直訳すると”とんがった車”という意味。自由で個性的なスタイリングが施された車と解釈してもよいと思います)シリーズ第3弾として登場しました。コンパクトなのに4人乗ることができるコンバーチブルで、当時から大注目の車。誰もが購入できる権利があったわけでなく、3回に分けて抽選が行われ、限定2万台の販売でした。
そして今、平成生まれの20代の女性が初めてのマイカーとしてフィガロを手に入れる・・・
昔、大人たちがかわいい~と注目した車は、令和に入ってもかわいい~と女性に愛されています。
令和に生まれた車たちは、30年後も女性たちに愛されるのだろうか・・・なんて考えてしまう。(脱線しましたw)
それにしても、フィガロを通して、家族の思い出も1つずつ増えていく様子がほほえましく、心が温まりました。車の存在が家族の絆まで深めていく。まさに彼女の言った通り、フィガロは彼女の家族です。