ご自身のライフスタイルに見合う、車選びがとても上手な女性カーオーナーを紹介します!
彼女のマイカー選びはその時の自分のライフスタイルに寄り添った選び方。それがとってもスマートで車選びの参考になるポイントがいっぱい。以前の車はダイハツ・タントで、これは当時息子さんが保育園に入ったということで、子育てメインで選んだ車。
気に入ったポイントは、見た目の丸いフォルムの可愛さや運転のしやすさ、助手席がテーブルみたいにフルフラットに倒れる機能などなど。そして最大の決め手は運転席にいながら助手席で寝てしまった息子の背もたれを倒してあげることができる点。
「運転席側から助手席のシートを調整することができる車は、当時はタントだけだったんです。これが購入を決めた大切なポイントとなりました」
その他エンジンスターター機能などのオプションも装備して日常の使い勝手度をアップしたそう。
「すごく、大切に乗っていたのですが不注意にも田んぼに落ちてしまったんです。体は何ともなく単独事故で、落ちた場所も誰かが手放した田んぼで所有者がいないとのことで、賠償責任も問われませんでした。でも愛車は全損となりました」
ケガなどがなく不幸中の幸いな部分もありながらも、初めての事故で愛車は廃車に。そこで新しく手に入れた車がホンダ・NーVAN。
ホンダのN-VANを選んだ理由は息子さんが高校生になっていたことで、迎えに行く際に自転車を乗せることができたら良いという点と、タント時代にポータブル電源を購入したことをきっかけに始めた、車中泊がしやすい車というところが購入の決め手になったそう。
「車高が低いので大きな物を搭載しやすく、改造しなくてもフルフラットになるので、すぐに車中泊が出来る車という点はとても気に入りました。仕事でも備品や事業ごみを捨てる機会が多いのでとても助かっています。快適で、頼りになる車です」
良い車との出会いがあったものの、タントを廃車にした時は相当落ち込んだとか。
「大切に乗っていた車を失った悲しみもありましたし、実は当時、新しい事業を起こしたばかりだったので、新しい車を購入するのも大変な時期で。もし事業が上手くいかなくなったら、借金だけが残ってしまう・・・という不安もありました」
彼女が起こした事業というのは、ひとりでも安心して車中泊を楽しむことができ、焚火もできる「MORIMORI PARK」の立ち上げ。これは彼女自身の趣味から派生した事業。
「タントに乗っていた時に車中泊に目覚めて、今もN-VANで楽しんでいますが、中々女性がひとりで安心して車中泊を楽しめるスポットを探すのが難しいんです。
気軽に車の横に椅子やテーブルを出したり、リヤゲートなどに座りながらカップラーメンを食べたいなぁと思っても、女性がひとりで過ごしていると、へんな目で見られることもあります。トイレの問題や、防犯面でも心配は尽きません。一番の不安は人の目線です」
そんな自らの経験からおひとり様でも安心して車中泊を楽しめる空間を作りたいという思いが募り「MORIMORI PARK」を完成させた(三重県伊賀市にあるこちらの施設の紹介&出来るまでの物語はまた別のコラム記事で紹介します)。
ライフスタイルに見合う車選びが上手な彼女に、改めて車とはどんな存在なのかを伺った。
「ひとりになれる、自分だけの空間です。よく、所用を終えたのに車内で携帯を見ながら寛いでいる方を見かけませんか? 家に帰ればいいのに、駐車場で過ごしている人って時折いらっしゃりますよね。あの中には、家に帰ると日常が始ってしまうから、自分ひとりの時間を楽しんでいる人もいると思うんです。車の中は自分の気持ち次第で、外からの情報等を遮断できる場所なので、自分ひとりきりになれます。それが私にとってこの上なく、大切な時間です」
ライフスタイルに合わせて車を選ぶポイントはとっても参考になりました。ポータブル電源の購入を機に車中泊という趣味が増えて、さらには、ご自身で、ひとりでも安心して楽しめる車中泊施設を作るに至るまで発展するなんて。車の世界は本当に奥深いですね! 「MORIMORI PARK」が出来るまでの物語はまた別のコラムで紹介する予定です。お楽しみに!(^^♪