彼女の愛車はランドクルーザー78プラド。この車を選んだ理由はたくさんあるという。
「よくキャンプをするのでそれに似合う4輪駆動車で、燃費のことも考えてディーゼル車がいいなと。車には詳しくないけれど、四角いフォルムの車には興味があって、漠然と大きな車に乗りたいなとも思っていたんです。あとは古い車がいいなと思っていました。それも故障した時に換えの部品がある古過ぎない車」
あれこれ加味していく中で彼女が辿り付いたのが1993年式のランドクルーザー78プラドだった。見る人をほっこりと癒すオレンジとオフホワイトのボディカラーは、80年代に生産された車の純正色でオールペンを施した。そのカラーは車と彼女にとてもよく似合う。
シンガーソングライターを生業としている彼女は、仕事もプライベートも基本どこへ行くのも車移動なんだそう。長距離の移動も全く苦にならないという。
「今時のアイドリングストップ機能やレーンキープといった最新装備は一切ついていませんが、それが逆に運転に集中することができているような気がします。古い車なので、大切にいたわりながら、高速に乗っても時速80キロをキープして、のんびりゆったりとドライブを楽しんでいます。それがとても心地よいんです」
78プラドと出会う前はさほど車に対して興味は持てなかった。でも2020年頃にご主人の愛車、日産・エクストレイルで始めたキャンプの楽しさを知り、キャンプ場で様々な車を見る機会が増えたことが、彼女自身の愛車選びのきっかけになった。
アーティスト名は「SOTOni」。外にいることが多いからつけた名前だと彼女は教えてくれた。78プラドとの付き合いが深まってからは、その名の一部にしっかりと車の存在も刻まれているそう。SOTOniさんが創る音楽は、外で聞きたくなる世界観を大切にしている。
「ドライブ中、特にライブ会場に向かっている時は車の中で歌っています(笑) 車内は自分だけの練習できる場所ですね」
そんな彼女に車とはどんな存在なのか改めて伺った。
「大切な存在に変わりないのですが「大切な存在」という言葉だけではちょっと浅い。思いが溢れ過ぎてひとことではまとめきれないですね。あえて言うなら自分の一部です。例えば車検に出した時。家から車が見えないのがたまらなく寂しい。無くてはならない存在なんです」
SOTOniさんの「Lantern」という曲を聞かせてもらいました。ごろんと寝転んで夜空を見上げながら聞くのも良いし、焚火を眺めながら聞くのも良いシチュエーションです。
今回いただいた写真は、78プラドとともに過ごした四季がわかる写真。こんなに季節が似合う車だったということを初めて知りました。