気が付いたときには乗り物好きで、高校生のときはひと足先に原付免許をとり、18歳になってすぐに車の免許も取得した。初めてのマイカーは中古で購入したセリカSS-Ⅱのマニュアル車。赤いスポーツカーに憧れていたこともあり、セリカは一目ぼれで購入した車。その後、日常が多忙になり、いったん、自由なマイカーライフは一時休止となる。
そしてひと段落した頃、久しぶりに自分のマイカーライフが戻ってきたのは今から4年前。再スタートはMINI F56から始まった。MINIとの生活も楽しかったが、「実はずっと2シーターの車に戻りたいという思いがありました。それも日本車の中で憧れていた車、ロードスターに乗りたいなと」
実はセリカに乗っている頃からロードスターへの憧れがあったそう。2代目のロードスターの頃から気になり始め、3代目が登場し、ずっとずっと恋い焦がれていた。その想いがやっとかなったのは4代目のロードスターが登場したとき。屋根が幌なところも、見た目のフォルムも彼女の理想通りだった。
「初めてロードスターに乗ったときは感動しかなかったです。ロードスターは飼い主(笑)にすごく合わせてくれるからテンションが自然に上がります。自分の運転技術が上手く感じられるようにサポートしてくれるんです」
ロードスターは通勤から週末はオフ会やツーリングなどに出かけている。ロードスターに乗ってからは出会う人たちも増えた。MINIに乗っていたときはミーティングなどには参加していなかったが、ロードスターに乗ってからは色々な場所に出かけて、ロードスターオーナーの方々とつながりを持つようになる。
「ロードスターのイベントは本当にアットホームで楽しいです。カスタムしている、していないは関係がなく、みんなが受け入れてくれます」
友人と行くツーリングも好きだが、ひとりドライブも好き。ロードスターをマイカーにしてから、週末のライフスタイルが充実したそう。
「以前は週末をだらだらと過ごすことがあったのですが、ロードスターが来てからは生活がしゃきっとしました。朝日を見に行くために早起きしたり、ひとりで海を見に行ったりとか。乗らないと禁断症状が出てじんましんがでそうになります(笑)」
週末にロードスターに乗ることが彼女にとって元気の源。「そのために仕事を頑張っているような感じです」
楽しいときだけでなく悩んでいるときもロードスターが頼りになる。ロードスターに乗って車を流していると、ほどよく心をほぐしてもらえるそう。
そんな彼女に車とはどんな存在かを尋ねた。
「楽しいときも、悩んでいるときも、無になりたいときも、側にいてくれる存在です。可愛くて仕方がない。見た目の雰囲気に惹かれて乗ったけど、いつも一緒に出かけたくなる車は初めてかもしれないですね」
「何となくぼーっとしたいときに車に乗りたいんですね」と彼女が言っていた言葉に深く共感した。車は考え事するのにもちょうどいい空間。運転には集中しているけれど、少し絡んだ心の糸をほぐしたり、考え事を整理するのに、車の中はほどよい心地よい空間が用意されている。
忙しい日常で無意識のうちにお疲れが溜まった心をリフレッシュさせてくれるのも車の魅力の1つだということを改めて彼女に教えてもらった。