今回紹介する女性カーオーナーは、今の車に乗るまで全く車への興味がなかった女性。車が好きになったきっかけからオートマ限定解除、そして憧れの車を手にするまでの物語を紹介します。
住んでいる地域が車社会で通勤には車が必要。免許を取得し、通勤用に車を手に入れ乗っていた。それはただのアシとして。当時はエンジンオイル交換が必要なことさえも知らなかったという。そんな彼女に大きな影響を与えたのが車好きの恋人。
「彼が車がすごく好きな人で、車のことを教えてもらったり、彼が車の整備をしている様子をみているうちに、だんだんと車への興味を持つようになっていきました」
彼を通して少しずつ車のことを知るうちに、通勤のアシとして使っていた車から、自分で選んだ車に乗りたくなっていく。そしてはじめて自分で乗りたいと思って選んだ車がマイカーとして2台目となるスズキ・ラパン。
「見た目の可愛さと、いろんな純正オプションが充実していたので、自分の個性が出せるかな?と思ってラパンにしました。純正オプションでデカールステッカーを貼ったり、ホイールキャップを変えてみたり、可愛がっていましたね」
そんなラパンとほっこり幸せな車生活を楽しんでいた彼女に突然の方向転換が起こった。とある車に惚れてしまったことがその理由。
「車に興味を持つようになり、オープンカーのロードスターに乗っている女性オーナーを見かけるたびに憧れの気持ちが強くなっていきました」
ラパンを購入して2年。新しい車を購入する必要はないのでは? しかもマニュアル車なんて・・・と両親からは心配の声が上がったものの、ラパンは妹が車を使う年齢に達したこともあり「妹に乗ってもらう形でどう?」と、両親を説得。
ラパンも気に入っているわけなので。本来なら新しく車を買う必要は全くない。それでもロードスターという存在が彼女を力強く突き動かした。
ロードスターに乗るならマニュアル車と思い立ち、教習所に通ってAT限定免許を解除。そしてそのまま勢いに身を任せてロードスターを購入。
「自分でも驚くくらい、情動的に気持ちが動かされました(笑) でも全く後悔していません。本当にマニュアル車の運転は楽しいです」
ロードスターが納車されてからは通勤も、近所のコンビニに行くことさえも楽しいという。日々の幸福感ががぜん上がったそう。
「もともといろんな場所へ出かけるのは好きでしたが、ロードスターに乗ってからはロードスターに乗り込みたいから何かと理由をつけて出かけています。目的地に行くことよりも、ロードスターに乗り込みたい!が先なんです(笑)」
ボディカラーは赤も検討していたけど、最終的に白を選択。その理由は白ならどんな装いも似合うから。
「お洋服もすごく好きなんです。ボディカラーが白なら、車から出てきたときにどんな服にも似合ってくれそうと考えて白にしました」
ロードスターに乗ってからはますますファッションにもこだわるようになったそう。「ロードスターをかっこよく乗りこなす女性になりたいですね」
最後に、彼女に「貴方にとって車とは?」と質問。
「やっと手に入れた宝物であり、私自身でもあります。大事にすることはもちろん、私と一緒に成長していけたらと思っています。私の一部になっていますね」
ラパンに乗っていたときも少しずつ手を加えられるところはアレンジして、コーディネートを楽しんでいた。ロードスターも少しずつ、自分の好みに変えていきたいそう。
「ロードスターオーナーになって改めて気が付いたのは、ロードスターオーナー同士のコミュニケーションです。走っていてすれ違うときに手を振ってくれるんです。ほっこりします。知らない人同士でもそんな温かいコミュニケーションがあるということを知れたことも嬉しかったことです」
最初は車は=アシ。ひとつの交通手段と考えて、特別な思いはなかったという彼女。ところが恋人をきっかけに車愛に目覚めて、最終的には相思相愛のロードスターと出会う。車を愛車という感覚に導いてくれた恋人には今、すごく感謝しているという。
ラパンをきっかけにはじまり、そして今ロードスターに出会ってから、彼女のライフスタイルが180度変化した。改めて車の持つ力はすごい。自分にとっての最高のパートナーを側に置くだけで、自分の人生観まで変わってしまうのだから。
女性のみなさんが、自分にとってのオンリーワンな車を見つけることができたら、どんなコトが起こるのか。想像するだけ楽しみです。女性のみなさん1人、1人に、最高の相棒との出会いがありますように、ビーカーは応援し続けていきたいと思います。