彼女が4代目のロードスター(ND)を選んだのは名古屋モーターショーで試乗したのがきっかけ。偶然にもロードスターに乗ることができる試乗チケットを手にした。スポーツカーに乗るのも初めて。どきどきしながら運転席に乗り込み車を走らせてみると、目から鱗的な衝撃が体に走る。
「こんなに運転って楽しかったの?」
それが最初の彼女の心の声。自分で操作している感覚、コーナーを曲がったときには自分がこう曲がりたい!というイメージ通りに曲がってくれる。アクセルを踏んだらすーっと加速。自分が動き出したいタイミングとずれることなく反応してくれた。
「運転の概念がひっくり返されました。こんなに運転って楽しいんだ、こんなに自分の頭で思い描いた通りに車が反応してくれるんだと。本当にびっくりしました」
この瞬間から車を購入するならロードスターしかない!と確信。そしてそれは現実になる。
ロードスターに出会う前は実家の車をたまに運転するくらいだったという。それまでは車は移動手段の1つという認識で、運転は苦ではなかったけれど、楽しいわけでもなかったそう。
学生のときは電車通学で、ひとりで車で出かけることもほぼなく、必要に迫られて運転する程度だった。
ところがロードスターに試乗してからは、マイカーがほしい気持ちが一気に高まった。社会人となり頭金が貯まったタイミングで初めて心がときめいた車、ロードスターを手に入れた。赤い色を選んだ理由は、見た瞬間から決めていた。
「試乗した車と同じ赤色にしました。もともと赤色が好きだったこともありますが、ロードスターの赤色の輝きは本当に素敵でした」
「ロードスターとの生活が始まってからは、趣味の時間が変わりました。とにかくロードスターと出かけたいという気持ちがとても強くて(笑) ちょっと遠出をしてみたり、緊急事態宣言のときは県内のドライブを楽しみました。鈴鹿サーキットに望遠カメラをもってレースカーを撮影するのは以前からの趣味なのですが、それもロードスターで行くことができるので往復がとても楽しいです」
例え遠くてもロードスターと一緒だと移動時間が楽しくて仕方がないという。1度、片道5、6時間かけて、広島までひとりドライブを楽しんだ。
「広島を選んだのは・・・マツダの本社に行って見たかったんです。ロードスターの故郷へと思って。ロードスター乗りとしては絶対に行かなくちゃという謎の使命感がありました(笑)」
ここまでロードスター愛があるオーナーに乗ってもらう車もきっと幸せ。
緊急事態宣伝のときは不安でいっぱいだった気持ちを慰めてくれたのもロードスターだった。
「不安な気持ちは運転することで解消でき、コロナ禍を何とかやり過ごすことができました。ロードスターと出会えたことには本当に感謝しています」
レースの写真しかり、風景写真を撮るのも好きだったが、いまではその風景にロードスターが入っている。
「車と出かけるときは一眼レフも用意します。いつでも良い風景があったら撮影しています。これからもロードスターのいろんな一面を撮影していきたいですね」
最後に、ロードスターに車の魅力を教えてもらった彼女に、貴方にとって車とは何ですか?と質問した。
「私にとって車とは(市販車でいえば)イコール、ロードスター。一緒にどこへでも行ってくれる大切なパートナーです。初めてのマイカーにして、ロードスター以外は考えられないくらい、運命の出会いだったと思います」
移動手段の1つだった車が、ロードスターに乗ったことで初めて運転の楽しさを知った彼女。ロードスターはある意味、彼女の人生を変えたといっても過言ではない。まさに彼女にとって運命の1台がロードスターだった。
今回、その運命を決めたのが試乗だったということを考えると、改めて試乗することの大切さがわかる。
試乗は、五感で車を味わうことができる機会。見て、触れて、聞いて、嗅いで、走りを味わう。
あれこれ試乗することで、みなさんにとっての運命の1台が見つかるますように心から祈っています!