今回紹介するのは、2台の愛車を大切にする女性オーナー。3年前にはじめての愛車、FF駆動車のシビックタイプRユーロを手に入れ、2021年、FR駆動車のS2000タイプSを増やした。なぜ彼女が2台を所有することになったのか、愛車物語をお届けします。
彼女のお父さんは車の整備士をしていて、さらに昔はバイクに乗ったりジムカーナに参戦したりしたこともあるそう。そんな車が好きなお父さんのもとで育った彼女は、ごく自然に車好きになっていった。
免許を取得しはじめてのマイカーを考えていた頃に、軽自動車のレース参戦のお誘いがあり挑戦。最初はフィットのマニュアル車にしようかと思っていたがレース参戦を経て考えが変わる。
「レースに出て本当にへたくそで、周囲に申し訳なく、自分自身もかなり悲しい思いをしました。もっと上手に車を走らせたいという思いが生まれました」
そんな彼女の思いを知ったお父さんとお兄さんがおすすめしたのがシビックタイプRユーロ。走る練習をするにも、見た目も価格的にも彼女の最初の愛車として良いのでは?と推薦。
「父と兄に薦められてはじめてシビックタイプR
ユーロを見たのですがすぐに気に入りました」
実際にシビックタイプRユーロに乗ってみると、すごく良い車ということが明確に。
「スポーティな走りの味もあるのに、普段使いもできるし、過激過ぎず走りが楽しめる車という感じでひとつも不満が思い浮かばないです」
大満足の1台と出会いながらも昨年、S2000タイプSを増車。その理由を伺うと、S2000が華麗にサーキットを駆け抜ける映像を見たときに心を掴まれたそう。
「もともとS2000は憧れの車でした。シビックタイプRユーロもすごく気に入っているのでずっと手元におきたい・・・だから、S2000に乗るためには増車しかなかったんです。それにいつかFFとFR車の2台持ちをしたいという目標もありました」
いつか2台所有をしたいという思い。いつかではなく、今、叶えることを最優先した結果、S2000を手に入れる。
FR車のS2000を手にしてからいろんな気づきもあった。
「S2000に乗ってから改めて気が付いたのがシビックの懐の広さ。乗り味が優しいんです。へたくそな私の運転をシビック側がフォローしてくれていたんだなと感じることができました」
S2000に乗り始めた頃は、初めてのFR車だったこともあり、恐々と運転していたという彼女ですが、今ではドライブはもちろん、筑波1000の走行会に出かけたりと、日々運転のスキルアップを目指して、FFとFR車の2台のカーライフを満喫している。
さらにカートにもはまり中。ビーカーでも登場しているイタコモータースポーツパークに足しげく通い、カートのスキルアップにも専念している。
1度はまると、真っすぐに目標に向かっていく一途な彼女に、改めて車とは?を伺った。
「車が無かったら自分ではなくなる感じがします。住んでいる地域は車以外の交通手段もあるので、車が無くても暮らせますが、車がない生活は考えられないですね」
FFとFRの2台を所有したい。人によってはぜいたくな思いと思うかもしれないけれど、車以外の趣味にお金をかけるのか、ファッションや食にお金をかけるのか、人それぞれ違います。たまたま彼女が選んだのが車だったということだけなのです。彼女にとって2台の車のある暮らしは、一生懸命に働くこと、生きることへのモチベーションになっています。彼女の2台の車のある暮らしを今後も応援していきたいなと思ったインタビューでした。