10年もの間ペーパードライバーだったという彼女がスポーツカーに乗るようになったきっかけは何かというと、マフラー交換がされたシルビアに乗せてもらったことだった。家から会社までの通勤の道。同僚がたまたま近くに住んでいたこともあり、同僚の車で一緒に通勤をしていた。「その同僚の車がとても良い音がしたんです。マフラーのサウンド。それでこの車は何? どうしてそんないい音がするの? と色々聞いてみているうちに好きになってしまいました。毎日の通勤が楽しくて仕方がなかったですね。」
ところが同僚がミニバンに車を乗り換えてしまった。とてつもなくマフラーサウンドが恋しくなった彼女は一念発起。自分でマフラーが交換されている車を購入した。いまではペーパードライバーだった頃が思い出せないほど、ドライブに、サーキットでのスポーツ走行にといそしんでいる。
「でも私、まともに運転が出来るようになるまで2年もかかってしまったんです。教官は旦那様。マニュアル車での坂道発進はとても大変でした。」
車と彼女の関係はこれから少しずつ色濃くなっていきそう。