カーライフアドバイザー&ドライブストレッチ講師のすずたまです。車のある暮らしを応援するビーカーでは編集長をやっています。『人生は、くるま旅』のようなものです。喜怒哀楽を味わえて、ときに成長させてくれたり、ときには迷い混乱、迷走してしまうことも。でもクルマは自身の人生を味わい尽くすためのツールのひとつだと思っています。クルマとともに、日日是好日(にちにちこれこうじつ)を願って、発信していきます。
目次
酸いも甘いも経験したら、一周まわって癒しになる
はじめて免許を取得して母の車を勝ってに拝借し、助手席に弟を詰め込んで出かけた日のことを今でも鮮明に覚えています。田舎のただただ広く、平らで、真っすぐな道。真っすぐ走り右に曲がれば目的地のコンビニエンスストアにたどり着く。
たったそれだけの道のりを震えながら、汗だくになってハンドルを握り運転をしました。広々とした田舎のコンビニの駐車場に車を停めるのにも四苦八苦。車を停めて、コンビニにいったい何を買いに行ったのか、それは全く覚えていません。
鮮明に覚えているのは、助手席で青ざめた弟の表情と、シフトノブから少し針が出ていてシフトチェンジのたびに小指に当たり痛かったこと、真っすぐの道なのに何度もエンストしたことです。おそろしか~(どこの方言?)
東京でもたくさん怖い思いをしました。私が怖い思いをした分周囲の車に多大な迷惑をかけたということ。今振り返ると、周囲の車の方々には感謝でいっぱいです。もし出会うことがあるなら謝罪もしたい。
優柔不断な車線変更、左折車線の渋滞の途中で入れてくれた車のみなさま、駐車場で周囲が見えず、お待たせしてしまったこと、右折時に道をゆずってくれた合図に気がつかずフリーズしていたことなどなど、上げればきりがない。
首都高では降りたい出口で降りることができず、知らない出口で降りて、知らない都会の街並みと道に気絶しかかったこともありました。
喜怒哀楽。喜びはやさしいドライバーにフォローされたときやはじめて首都高をひとりで迷わず走れたときなどなど。怒りは、自身のふがいなさに。哀しみは車線変更ができず目的地を見失ったときなどに。楽しさはドライブ途中に美しい風景と対面したとき。
あんなことやこんなこと、喜怒哀楽、喜怒哀楽。酸いも甘いも経験したら、今では、車との日々は、癒しそのものになりました。
成長したら次の課題が訪れる。この繰り返しで自立心にも磨きがかかる
ひとりドライブで首都高を走ってお台場まで行けるようになった。ひとりドライブで東北まで行けるようになった。けっこうスムーズに駐車場に停められるようになってきた。狭いコインパーキングスペースにバックで駐車できるようになってきた・・・そうやってできなかったことが1つずつ、できるようになっていくと自信が生まれて、楽しみにかわっていきます。
過去に難所だった部分が取り除かれると、次なる課題が見つかる。車とのお出かけはその繰り返し。課題をクリアするたびに成長していきます。
クルマは運転技術だけでなく、メンタル面も鍛えられます。さらにメンタル面だけでなく周囲へ気配りする心も磨かれていきます。クルマを通して自分自身が磨かれていく。クルマってドライブを楽しむだけのツールではないんです。自分自身の成長をも促してくれるツールなんですよね。
ええ、ときには困難が襲い掛かり、迷走もします
ときに、困難も訪れます。タイヤの溝がしっかりあったはずなのに釘を踏んだがためのタイヤのパンクや、うっかりライトを付けっぱなしにしたがゆえの、バッテリー上がりとか。今風でいえば、ぴえ~んな状態w
バッテリー上がりのときなどは、人生の選択も迫られます。ロードサービスを呼ぶべきか、周囲の車に救援を頼むべきなのか・・・とか。
トラブルに対してどうやってひとりで対応するのか、それとも誰かに頼るのか。道を間違えたときは、車を停めてマップで確認するべきか、次のタイミングでUターンしてもとの道に戻るべきかとか。
クルマのトラブルはある意味、試練。貴方はどうやって対処してリカバリーするの?を試されている瞬間(笑)
とにもかくにも、クルマは貴方を強く、美しくする乗り物です
クルマに乗っている女性が美しく見える瞬間はたくさんあります。とくに引き立つのがマナーを守っている女性。マナーを守っていると、所作も美しく見えるんです。マナーといっても小難しい話ではなく、まずは交通ルールを守ること。当たり前のコトですが、この当たり前のコトをきちんと守ると、素敵な人に見られて、所作も美しく見えます。
一例をあげれば、正しい運転姿勢をとること。横断歩道では人優先(交通ルール的にも人優先は決まってます!)、水たまりがあるところではスロー走行で水はねしないように走る(泥はね運転も交通違反です!)とか。
ドアの締め方、車の乗り込み方。そんなささやかな一瞬、一瞬のマナーの積み重ねが、ドライバーをより美しく見せる。
クルマがオーナーに似合っているかどうかも大切。それ以上に、貴方がクルマを愛しているかどうかも大切。愛する気持ちがあれば、自然にクルマと貴方が相思相愛になり、第三者的に見ると素敵な人だなと思てるものです。
大切に乗っている姿って美しいんです。
人生は、くるま旅、VOL1はここまで。それではまた、byebye!