カーライフアドバイザー&ドライブストレッチ講師のすずたまです。車のある暮らしを応援するビーカーでは編集長をやっています。『人生は、くるま旅』のようなものです。喜怒哀楽を味わえて、ときに成長させてくれたり、ときには迷い混乱、迷走してしまうことも。でもクルマは自身の人生を味わい尽くすためのツールのひとつだと思っています。クルマとともに、日日是好日(にちにちこれこうじつ)を願って、発信していきます。
初心者運転時代、すぐにあれこれ人に頼って迷惑をかけていました
ペーパードライバーからの脱出を図るころ、いわゆる初心者運転期間中は、本当にすぐにあれこれ人に頼っていました。どこかへ出かけるにしても道がわからないとか、駐車場に入っても車をどこに停めたらいいかわからなくておたおた。
そして改めて知った、致命的な方向音痴ぶり。「わたし、こんなに方向音痴だった?」
東京に住んでだいぶ経っていたのにどっちが池袋でどっちが銀座でどっちが新宿なのか、ぜんぜんピンとこない。会社員時代も道に迷い、会社に電話することまではできるけど、自分が今どこにいるかを短く説明をすることができない。これ、運転初心者あるあるですよね?
分岐がやってくると背筋に汗がすぅーと流れていく。右に行くべきか?左に行くべきなのか? 初心者ドライバーにとって、この右か左は運命の分かれ道。今思えば、間違えてもそれほど大した話ではないのに、当時はまるで人生の岐路に立たされたような気持ちでした。
ひとりで運転して出かけるのが怖く、出来る限り助手席に誰かに乗ってもらいサポートしてもらう。道に迷ったら電話してすぐに助けを求める。
当時は小さな自分の世界の中で、てんやわんやし、視野が狭く、誰かに多大な迷惑をかけていることも気が付いていない。自分では必死に努力しているつもりだったけど、それはつもりなだけで、すぐに誰かを当てにし依存。誰かの大切な時間を盗んでいることに気が付いていなかったんですよね。
頼ることは悪じゃない、されど自分で乗り越えるべき壁がある
立ちはだかる困難の壁に対して、自分で突破せず、すぐに誰かに頼る依存体質を辞めない限り、運転の独り立ちはできないし、その先にある、本当の運転の喜びを味わうどころか、知ることもできない。
ーーーーこうやってビギナードライバー時代の自分を振り返ると、車の運転に限ったことではなかったのではないか?と思うのです。初心者運転時代、正確にいえば、ペーパードライバーになっていた頃は、ちょうど社会人1年目のとき。会社に就職し、編集部に配属され、仕事に対しても覚えなくてはいけないことだらけばたばたしていた時代。
わたしは仕事に対しても、すぐに先輩に頼っていたのではないだろうか? 自分で考えもせずに、自分のキャパシティが小さいからすぐにてんぱり、失敗したくないから誰かに確認してもらう。つまり、誰かに責任をかぶせて、自分は安心を得ていた・・・みたいな。
ペーパードライバを脱出しようと試みていた時代も、目の前に出てきた自分にとっては大きな壁は、少し冷静になり、自分で考えれば、解決できたことなんじゃないかなと思うのです。備忘録がてら、わたし自身が、ペーパードライバーの壁を突破した方法をあげておきます。
方向音痴を克服するためにやったこと
事前準備をより念入りに・・・家から目的地まで地図を確認。Google map 上で疑似ドライブ。写真で背景もチェック。高速などの分岐チェック。全体のマップを見たうえで、迷いそうな交差点、細い道などは、地図をプリントアウト。交差点名を必要に応じて書き込む。(これ、仕事にもいえることですよね~。現場あわせで状況に応じて臨機応変に対応する、アドリブを効かせることができるのも、事前準備があってこそ)
運転が怖い、苦手を克服するためにやったこと
家から車で30~40分くらい離れた場所にある目的地を設定して、毎日往復。わたしの場合は、会社が新宿辺りにあったので、都会の道に慣れるのにほどよい距離と目的地でした。毎日、同じ道を走っていても、時間帯、周囲の車の状況、信号のタイミングも変わるので日々、学び。とことん同じ道を走り込むことで、最初は前の車を中心に、後ろの車と真横の車くらいしか車の状況を把握できなかったのに、死角にいるだろう車も把握できるようになり、周囲の車の把握する範囲が広がっていきました。車の位置関係がわかるようになると、周囲の車を運転するドライバーの気持ちが少しずつ感じ取れるように。まさに、気配り心配り、空気を読むの特訓です。
わたしの人生は、車に育ててもらった・・・といっても過言ではない、素晴らしいくるま人生を送っています(笑)
人生は、くるま旅、VOL2はここまで。それではまた、byebye♪