二回目のデートにつながらなかった『とっても残念なドライブデート』を体験した女性ドライバーの皆さんの声をもとにお届けします。
何となく気になっている男性との初めてのドライブデート。心を弾ませながらおしゃれをして待ち合わせ場所へ行くと、待ち合わせ時間15分前にすでに彼の車は停まっていた。車に乗り込むと雨の日だったこともあり彼はタオルを出してくれた。「靴が汚れているよ。」
一瞬、「んん?」と思ったものの、気配り出来る男性なのだなぁーとタオルを受け取り靴底を拭く。そして目に飛び込んできたのが、助手席のドアの半分から下側のビニール。新車のまま、ビニールをはがさないという、あれなのか? と思いよぉーく見るとラップのようなものが貼られていて養生されていた。
「ああ、それね。女性ってヒール履くでしょ? よくさ、乗り込むときにドアにヒールを当てる子がいるんだよ。まったくぅ」
彼は苦笑いで答える。
「ドアの傷防止?」
「そう、早く養生すればよかったよ、すでに傷をつけられているんだよね。気配りが出来ない子が多くてさ。」
……彼女の心の中で「ちーん」と終了音が鳴る。色々なことがダメだ。傷をたくさんつけられるほど、ヒールを履く人を乗せていること、少しの傷も許さない神経質さ。さきほどのタオルも彼女への優しさではない。車を汚されたくなかったからだ。
その彼との2回目のデートは訪れなかった。
~エピソード1「謎の養生」~
女性が等身大で本音が言える、女性の胸の内を聞く事ができる、女性のためのクルマ生活情報をお届けしていく予定です。女性には女性ならではの視点があって、クルマの楽しみ方、付き合い方があります。等身大の女性流クルマ生活の遊び方、楽しみ方を発見し合って、楽しみましょう!