女性のための車生活マガジン【beecar(ビーカー)】

残念なドライブデート、エピソード3:噛み合わない

二回目のデートにつながらなかった『とっても残念なドライブデート』を体験した女性ドライバーの皆さんの声をもとにお届けします。


ドライブデートに誘われて

会社の同僚にドライブに誘われてお出かけ。恋人もいないし、休日もとくに予定がなかったので、それほど気負うことなくドライブに行くことになった。車は日本車のセダン。同僚は実家暮らしだったので、おそらく家族所有の車。

さぁ、とりあえずどこに行く?

「え、、、行く先は、ノープラン?」と思ったものの、天気も良かったので海を提案した。でも同僚は「この時期だと、海沿いの○○は混むよ。海は辞めよう」と。それならということで以前雑誌で見た森の中にあるカフェはどうかな?と提案すると、「2時間以上かかるから遠いね。」との返事。「じゃ、貴方のおすすめでいいよ。」と言ったら「んー、、、思い浮かばないなー、どこがいいかなー」とウダウダ。反対するなら提案しろっと、心で大きくつぶやいた。

 

会話が噛み合わない

結局、私がふたつめに提案した森の中にあるカフェへ向かった。道が空いていて目的地まで2時間以内で到着。運転はスムーズだったけれど、会話は噛み合わない。

「車、自分用も買いたいんだけどね、やっぱり外車かな。」

「うーん、私はあまり車に詳しくないから。よくわからない。」

「そうなの? でもこのセダンはいまいちでしょ?」

「そうかな、乗り心地いいよ。」

「やっぱり、○○かな、○○もいいけれど」と同僚は車の話を続けたが、○○も○○も車の名前を言われても知らないから記憶にさえ残っていない。なんの車をあげていたんだろう……。

 

優柔不断にも限度がある

森のカフェでランチ。メニューを決めるのも私が先。カフェの後、どこへ行くかも自らは探さない。私が提案すると否定だけはする。ガソリンを入れるにしてもどこで入れるか迷う。車を停めるときもどこに停めるかを迷う。きっと彼は自分の車も自分ひとりでは決められないだろう。

きっと、このふたりの関係もこれ以上は進まない。

帰り道、ドライブって誘われたはずだったのだけど、どうやって誘われて行くことになったんだったけ? とぼんやり考えていると、同僚の彼が口を開いた。

「楽しかったね。次はどこに行く?」

えっ、楽しかったの? 彼の言葉に衝撃を受け、言葉を失った。やはり、彼とは噛み合わない。

~エピソード3「噛み合わない」~