ドライブ&写真好きのemiが、フォトドライブスポット情報をお届けします!
今回は千葉県を離れて小田原のスポットをご紹介!
お出かけはしたいけど密は避けたい。
そんな感じで、最近は人が集まらないようなスポットを探してドライブを楽しんでいます。
そんな中、前から気になっていた小田原市江之浦にあるアートスポット「江之浦測候所」を訪れました。
そこは密にならない壮大なスケールで楽しめる、とっても素敵なアート空間でした。
今回はその様子をレポートします。
目次
江之浦測候所ってどんなスポット?
江之浦測候所は「人類とアートの起源に立ち返る」をコンセプトに、現代芸術作家の杉本博司が構想し、小田原文化財団と造ったギャラリーや複数の建造物、庭園などで構成された複合アート空間です。
この部分だけを切り取ると、ちょっと難しいイメージを持ったり、アートってなんか敷居が高い、って思ってしまいますよね。
私もアートはあまり得意分野ではないので、解説だけを読んでもなかなか理解ができなかったのですが、WEBやSNSで江之浦測候所を詳しく調べて行くうちに、神秘的な建造物や、江之浦の美しい景色がたくさん紹介されていたので、これはカメラ愛好家としては行って見ないといけないスポットだ!と思い訪れました。
ギャラリーに並んだ作品を観覧するスタイルとは全く違う江之浦測候所は、アートに詳しくない方でも十分に楽しめ、感動できるスポットだと思います。
江之浦測候所へのアクセス
西湘バイパス小田原インターを降りて15分ほど、伊豆方面に走った場所にあります。
相模湾に面しており、海と山が混在する自然豊かな土地。周辺は柑橘類の栽培が盛んです。江之浦測候所も元々はみかん畑だった敷地を生かして造られています。
道中は海沿いを走り、途中からは山道を登って行きます。少し狭く、くねくねと曲がる道のりを走ります。ワインディングにはとても気持ちのいい道でした。
狭い道ですが、二車線あるので運転が少し苦手な方でも、気をつけながら走れば大丈夫。
山道を走っていると、江之浦測候所の看板と、駐車場の印が出てきます。
自然の美しさとそれを演出するアート作品に圧倒
駐車場入った瞬間から、テンションは急上昇間違い無しの景色が広がります。
ひとりドライブでも歓声をあげてしまいそうなくらい視界に広がる美しい景色。私も少し不安に思いながら駐車場に入ったのですが一気に笑顔に変わりました。
入場ゲートではこのようなシールを渡されました。来館者の記しであるこのシールは、肩もしくは胸にを貼って施設内を過ごします。
「アートギャラリー」というと屋内や、特定のエリアに立ち並ぶアート作品を閲覧するイメージですが、この江之浦測候所はちょっと違います。
広い山肌の一角全てがアート施設になっているんです。
まずは100メートルのガラス張りのギャラリーから始まります。この美しいギャラリーを抜けると、美しい大海原が広がり、その景観に佇む建造物。
江之浦測候所のアイコンとなっているこの「冬至光遥拝隧道」は、中に入ったり上を歩いたりして、その作品を体感することができます。冬至の朝、相模湾からのぼる陽光が隧道を貫くように設計されているそうです。
建造物のスケールと景色との融合に圧倒されます。
こちらは「光学硝子舞台」。先ほど紹介した隧道と平行に建てられている硝子の舞台です。
施設内の所々に、このような石がおかれてあります。これは「これ以上の立ち入りを禁止します」という意味の「止め石」という石。立ち入り禁止エリアも、このように作品の邪魔をしないような仕組みになっています。
茶室や記念碑などが点在。どれも美しいです。
山を下りるように順路をめぐります。みかん畑の斜面を生かしているだけあって、高低差があります。
途中別れ道も出てきますが、感覚のままに順路選んで進む感じです。
視界いっぱいに海が広がっていたと思ったら、木漏れ日が美しい山道に入り、その中に点在する作品を楽しみます。
山道を抜けると納屋のような建物の中で化石を楽しみ、竹林の美しさを堪能。
竹林を抜けると、みかん畑が広がり神社と海が広がります。
そのような感じで、自然とその世界に溶け込んだアート作品を楽しむのです。
海と山だけでも美しいのに、その景色を演出する作品の数々。なんだか信じられないっていうような光景が楽しめます。
自然と一体になっているので、季節や時間によって、また見え方も感じ方も変わってくるはず。
また時期を変えて訪れたくなります。
江之浦測候所は素晴らしいフォトスポット空間!
カメラを持っている方は是非、カメラ持参で行くことをおすすめしますは!(カメラ持ってくればよかったーって後悔してる声が、訪れていた方から聞こえてきました)
もちろんスマートフォンでも十分に楽しめますが、色々な画角でその空間を切り取りたくなってしまう景色がたくさんあるんです。
そして、カメラ愛好家としてとても素敵ポイントだと思ったのが、人数制限がされているので人がいないエリアを狙って写真を楽しむことも可能、ということ。
人が誰も写っていないカットが撮れます。
逆光を生かして、シルエット写真が楽しめるエリアもあったり、ポートレートにぴったりなエリアもあります。
私は一人でじっくりと、その景色を撮り続けました。
夢中で色々なシーンを収めたのですが、肉眼でもじっくりと、ゆっくりと景色を味わうことを忘れてはいけません。
何も考えず、ただぼんやりと、自然の偉大さや、そこに溶け込む作品の神秘性を楽しみました。
一人で自分の世界にこもって世界を堪能するもよし、友人やパートナーと世界観共有するもよし、色々な楽しみ方ができると思います。
江之浦測候所の入館方法
江之浦観候所は完全予約制です。
事前に江之浦観候所のWEBページで行きたい日程、そして見学時間も決まっているので希望の時間を選択し、予約を行います。
見学時間は以下の3通りです
- 午前の部: 10時~13時
- 午後の部: 13時30分~16時30分
- また、8月の土日月 限定で夕景の部: 17時~19時 というのがあります。
予約を行った後、コンビニチケットでチケットに引き換える必要があります。
入館までにはこのような手順を踏まなければいけないので、突然思い立ってその日に訪問する、ということはできませんので注意が必要です。また中学生未満の方は入館できません。家族で訪れる予定の際は、注意してくださいね。少し面倒かもしれませんが、この予約システムのおかげで、蜜が避けられるのと同時に、アート空間を静かに楽しむことができます。
江之浦測候所を楽しむためのポイント
綺麗に整備されているところばかりですが、舗装されてない場所も多いです。また坂を下ったり、階段を登ったりするので、ペタンコ靴もしくはスニーカーなど動きやすい靴がおすすめです。
また、それぞれのアート作品には意味があります。もちろん難しく捉えずにそれぞれの楽しみ方で過ごしてもいいと思いますが、事前にそれぞれの作品を予習しておくと、さらに見え方も変わってくると思います。入場したらもらえるパンフレットに、それぞれの解説が記載されているので、まずはパンフレットに目を通すことをオススメします。
周辺の立ち寄りスポット
江ノ浦観光所の付近には、素敵な天然酵母のパン屋さんやお餅やさん、道の駅があります。お土産と休憩を兼ねて立ち寄って見ました。
麦焼処 麦踏(むぎやきどころ むぎふみ)
神奈川県産小麦をはじめ、国産小麦を使用したパン屋さんです。
古民家を改装した素敵な店舗です。
小麦の素材の味がする美味しいパンと、この日は暑かったので手作りのレモネードをいただきました。
少し離れた場所に駐車場もあるので安心です。
神奈川県産小麦を愛し、国産小麦を使用した小田原市片浦のパン屋「麦焼処 麦踏」 麦焼処 麦踏 - 麦焼処 麦踏 |
元祖からみもち鈴樹
東京方面から伊豆方面へドライブ際に、わざわざ立ち寄るファンも多いと聞くお餅やさん。温かくてとても柔らかいお餅にピリッと辛い大根おろしがたまらないお餅です。
昭和感たっぷりな出で立ちの店舗。本来は店内でも食べることができるのですが、私が訪れた日は新型コロナウィルス対策のため、テイクアウト限定となっていました。
★★★☆☆3.47 ■予算(昼):¥1,000~¥1,999 元祖からみもち 鈴樹 (根府川/和食(その他)) - tabelog.com |
漁港の駅 TOTOCO小田原
また、小田原インターの近くには「漁港の駅 TOTOCO小田原」という道の駅があります。
広い駐車スペースに、食事スペース、地場物産の販売などがあるので、休憩やお土産の購入にぴったりです。一番の魅力は「漁港の駅」というだけあって、地場物産販売コーナには鮮魚や水産加工品が豊富に並んでいます。
小田原が一気に満喫できます。
漁港の駅 TOTOCO小田原は、鮮魚、活魚及び水産加工品などの地場の水産物の販売や飲食を核として、地場産の農産物、土産物等の提供を行い、小田原の観光や地場産品のPRなど情報発信機能を備えた施設です。 漁港の駅 TOTOCO小田原 - www.totoco-odawara.com |
まとめ
小田原観光といえば、小田原城や箱根と合わせて訪れる場所、というイメージが強かったのですが、新しい素敵なスポットに出会えた!という気分になりました。
一人で訪れても静かで大人な空間で、自分の世界にどっぷり浸かって作品を楽しみ、景色を楽しむことができます。お一人様初心者でも訪問しやすいかもしれません。
江之浦測候所だけではなく、伊豆方面に続くドライブルートや、素敵な景色のカフェ(私が訪れた日は新型コロナウィルス対策で休業している店舗が多かったです)など、色々なドライブ計画が立てられるエリアだと思いますよ。
江之浦測候所
神奈川県小田原市江之浦362番地1
TEL: 0465-42-9170(代表)
かつて蜜柑畑だった小田原市江之浦の地に現代美術作家・杉本博司が設計した『小田原文化財団 江之浦測候所』。ギャラリー、屋外舞台、茶室、庭園などで構成され、人類とアートの起源に立ち返り国内外への文化芸術の発信地となる場として構想されました。 小田原文化財団 - 小田原文化財団 |
私が実行した江之浦測候所をメインにしたのドライブルート