オーストラリアにあるバイロンベイアユールヴェータカレッジで学び、帰国後もアユールヴェータライフを送っている香奈先生の日々の食事便り。今回はラサヤナ(アーユルヴェーダ的若返り)重視の朝ごはんの紹介です。
朝ごはんには必ずチャイと穀物に加えて、お野菜やフルーツをいただいています。
朝の時間はドーシャクロックのカファの時間(アーユルヴェーダでは、宇宙にある物質は「空・風・火・水・土」の五大元素によって構成されていると考えられています。どの要素がどの時間帯に強いというのが自然のルールで定められています)。水と土のエレメントが強くなるこの時間は、食べたものがしっかりと身体に吸収される時間です。
ということは、栄養のあるもの、身体に良いものは朝の6時から10時に獲りましょう、という考え方。この考え方をラサヤナといいます。
チャイは生姜とカルダモンシードとシナモンを入れています。スパイスはその効能が出やすいよう、水から入れて煮たたせます。3/4カップの水に生姜のスライス、カルダモンの皮を砕いて黒い実が出た状態のものとシナモンを入れて、水を煮たたせ(スパイスは適量。お好みで調整)、沸騰したら茶葉を小さじ1程度、その後すぐにミルクを1/3カップ入れます。ふたたび沸騰させたら完成です。
甘みにはジャガリーというサトウキビのジュースを煮詰めたお砂糖を使っています。アーユルヴェーダで良く使われるこちらのお砂糖は精製されていないため、消化がゆっくりで身体に負担になりません。スパイスのジンジャーは消化促進と温め効果、カルダモンは食欲増進と冷却効果、シナモンは即効性のある温め効果があります。フェンネルシードもお好みで加えると香りが増しますが、こちらは血圧上昇効果があるので、高血圧の方にはオススメしません。
ラサヤナタイムをうまく活用して、アーユルヴェーダ的朝ごはんを是非実践してみてくださいね。
ニーマルヨガ認定講師/ネパール出身のアーユルヴェーダドクターでもあるヨガ講師、ニーマル・ラージ・ギャワリ氏のヨガとアーユルヴェーダの教えを生活に取り入れたところ、持病のアトピー性皮膚炎の完治や、日々エネルギーにあふれる生活を送れるようになったことでヨガの魅力に気付く。一念発起し、バイロンアーユルヴェーダカレッジに身を置き、学ぶ。帰国後、アーユルヴェーダに基づいたサロンで勤務する傍ら、アユールヴェータに関する執筆や、翻訳の仕事をこなす。【資格】ニーマルヨガ認定講師、全米ヨガアライアンスRYT500取得