大人のドライブマナー講座VOL2 パッシングはどんな時に使うの?

2018.07.15. manner マナー

自動車教習所で学ぶことは、道で運転するための必要最低限の知識と運転技術です。そこから運転スキル&経験値を高めていくには、自分で車に乗って運転して高めていくしかありません。でも本当に困ったときは誰かに相談にのってほしいですよね。そこでここでは運転ビギナーが困った問題を取り上げて解決に導きます。web上のスキルアップ講座。自動車教習所を卒業して間もないドライバーに向けてお届けします。


パッシングって何? 

走っているとときどき見かけるのがパッシング。パッシンは方向指示器の操作レバーを手前に引くとハイビームが点灯します。操作レバーを離すとロービームに戻ります。この操作を1回から数回チカチカと点滅させることをパッシングといいます。

高速道路で後続車がパッシングしてきた場合は「車に道を譲ってほしい」という合図。対向車がパッシングしてきた場合は、「貴方の車がハイビームになりっぱなしになっている」、「ライトがまぶしいですよ」と注意を促している場合や、「この先で検問やネズミ捕りをしていますよ」と警告してくれることもあります。また対向車に道を譲ってもらった際に、譲ってもらったお礼としても使われることがあります。いろんな意味があるので、その時々の状況を判断する必要があります。

 

お先にどうぞ、パッシング。この際に気を付けたいこと

 

信号のない路地や右折待ちの際に、対向車が止まってパッシングをしたときは「お先にどうぞ」という意味合いで使われることもあります。この際に注意したいのは、慌てて先に進んだり、右折に急ぐのではなく、道路状況を見て安全を確認してから動くことです。譲られたからといって慌てて動くと、車の脇から自転車やオートバイが出てくることもあります。道を譲られたときも、自分の目で周辺状況を確認して進みましょう。

 

関東と関西では違うパッシングの意味

 

右折する際に対向車からのパッシングは、関東では「お先にどうぞ」という意味合いで使われることが多いですが、関西では「先に行きますね」という意思表示で使われているそうです。地域によってもパッシングの意味合いが変わるので注意が必要です。

 

パッシングの主な意味

 

  1. 高速道路などで後続車がパッシングしてきたときは「道を譲ってほしい」という合図
  2. 右折の際などに対向車がパッシングしたときは「お先にどうぞ」という合図。
  3. 対向車に道を譲ってもらった際、道を譲ってもらった車がパッシングしたときは「ありがとう」の意味
  4. 対向車がパッシングしてきたときは、ヘッドライトがまぶしいなど注意するとき
  5. 対向車がパッシングしてきたときは、この先ネズミ捕りがあるなど警告するとき

 

焦らず丁寧に状況を判断しましょう

 

パッシングは交通ルールで決められたものではありませんし、地域によって意味が変わるケースもあります。自分で使うことは無くても周囲の車のパッシングの意図は読み取りたいものですその際にやはり必要なのは、周囲の状況を把握すること。相手の状況、自分の状況を考える力。パッシングを受けても、焦らず丁寧に状況を判断して動きましょう。

 

SNSでシェア

関連記事